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学資保険は必要?メリット・デメリットと教育資金準備をFP解説

学資保険は必要?メリット・デメリットと教育資金準備をFP解説

「学資保険は入っておいたほうがいいの?」——子どもが生まれると、多くのご家庭がこの疑問に直面します。かつては教育資金づくりの定番でしたが、低金利や新NISAの登場で選択肢は大きく広がりました。学資保険は貯蓄と保障を兼ね備える一方、途中解約での元本割れやインフレへの弱さといった注意点もあります。この記事では、FP事務所FPisが学資保険の仕組みと返戻率の考え方、メリット・デメリット、新NISAや預貯金との比較、そして向いているご家庭・向かないご家庭までを、どちらかに偏らず公平に解説します。ご自身の家計に合った教育資金の準備法を見つけるための判断材料としてお役立てください。

石田健雄 FP事務所FPis代表

監修:石田 健雄(FP事務所FPis代表)

CFP1級FP技能士第一生命35年独立系FP

この記事の要点(Key Takeaways)

  1. 学資保険は「教育資金の積立」と「契約者(親)に万一があったときの払込免除」を兼ね備えた保険で、受取時期を大学入学などに合わせて設計できます。
  2. 返戻率(払った保険料に対する受取総額の割合)は商品や契約時期で異なり、近年は低金利の影響で伸びにくい傾向があります。数値はあくまで一例で、元本保証ではない商品もあります。
  3. 最大のメリットは「強制力のある積立」と「親の死亡・高度障害時に以後の保険料が免除される保障」。途中解約すると元本割れするリスクがある点が最大の注意点です。
  4. 代替手段として新NISAなどの積立投資(リターンが期待できるが元本割れリスクあり)や預貯金(安全だが増えにくい)があり、目的と期間で使い分ける発想が有効です。
  5. 「保障も貯蓄も一つでまとめたい家庭」には向き、「自分で管理でき利回りを重視する家庭」には投資が向くなど、正解は家庭ごとに異なります。制度や商品は最新情報の確認を。
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学資保険とは|仕組みと種類

学資保険は、毎月保険料を払い込み、進学時期に合わせて祝金・満期金を受け取る貯蓄型の保険です。契約者(親)に万一があると以後の保険料が免除され、教育資金は予定どおり確保できる点が預貯金との大きな違いです。

学資保険は、子どもの教育資金を計画的に準備するための保険です。契約者である親(または祖父母など)が保険料を払い込み、あらかじめ決めた時期にまとまったお金を「祝金」「満期保険金」として受け取ります。多くは大学入学のタイミング(17〜18歳)を満期に設定しますが、中学・高校の入学時に分けて受け取れるタイプもあります。

最大の特徴は、契約者に万一(死亡・所定の高度障害)があった場合、その後の保険料の払い込みが免除され、それでも祝金・満期金は契約どおり受け取れる「払込免除」の仕組みです。これは、貯蓄と親の保障をセットにしたものと言い換えられます。

大きく分けて2つのタイプ

  • 貯蓄重視型:医療保障などを付けず、貯蓄機能に特化したタイプ。返戻率が比較的高くなりやすい傾向があります。
  • 保障重視型:子どもの入院・手術保障や育英年金などを付けたタイプ。安心感は増しますが、その分返戻率は下がり、元本割れとなる商品もあります。

「返戻率」とは、払い込んだ保険料の総額に対して受け取れる総額の割合を指します。たとえば返戻率103%なら、100万円払って103万円受け取れる計算です。ただしこの数値は商品・契約年齢・払込期間・契約時期によって大きく異なり、近年の低金利下では払込総額とほぼ同水準にとどまる商品も少なくありません。あくまで契約時に提示される一例として捉えることが大切です。

学資保険のメリット

学資保険の強みは、意志の力に頼らず自動で積み立てられる「強制力」、契約者に万一があっても資金を確保できる「払込免除」、そして受取時期と金額が事前に見えている「確実性」の3点にあります。

1. 強制力があり、着実に貯まる

保険料が口座から自動で引き落とされるため、「今月は使ってしまった」ということが起こりにくく、貯蓄が苦手な方でも教育資金を積み上げやすい仕組みです。手をつけにくいことが、かえって貯蓄の継続につながります。

2. 親に万一があっても教育資金を守れる(払込免除)

契約者が死亡・高度障害となった場合、以後の保険料は免除され、それでも祝金・満期金は満額受け取れます。これは預貯金や通常の投資にはない、保険ならではの機能です。教育資金を「親の万一」から守る役割を果たします。

3. 受取額・受取時期があらかじめ見える

いつ・いくら受け取れるかが契約時点で決まっているため、進学プランが立てやすいのが利点です(変額タイプを除く)。値動きに一喜一憂せず、教育費のゴールから逆算した準備ができます。

「貯めるのが苦手な私たちには合っていた」

会社員のAさんご夫婦(30代)は、共働きながら「気づくと残高が減っている」タイプ。第一子誕生を機に貯蓄重視型の学資保険へ加入し、毎月自動で引き落とされる仕組みにしたところ、無理なく大学資金の一部を確保できました。「自分で積立投資を管理する自信がなかったので、放っておいても貯まるのが安心でした」と話します。

※ FPisの相談事例をもとにした一例です(個人が特定されないよう再構成)。

学資保険のデメリット・注意点

一方で、学資保険はインフレに弱く、途中解約すると元本割れするリスクがあります。低金利下では返戻率が伸びにくく、長期間資金が固定される点も見逃せません。加入前に押さえておきたい注意点を整理します。

1. 途中解約で元本割れのリスク

学資保険は長期契約が前提です。家計が苦しくなり満期前に解約すると、受け取る解約返戻金が払込総額を下回る(元本割れ)ことが多くあります。無理な保険料設定は避け、続けられる金額に抑えることが重要です。

2. インフレに弱い

受取額が契約時に固定される商品が多いため、物価や大学の学費が上昇すると、実質的な価値が目減りする可能性があります。将来の教育費が上がった場合、当初の想定では足りなくなることも考えられます。

3. 低金利下では返戻率が伸びにくい

かつては返戻率が高い商品もありましたが、低金利が続く近年は払込総額と同水準にとどまる商品も珍しくありません。保障を手厚くすると元本割れする商品もあります。返戻率は商品や契約時期で異なるため、複数社を比較して確認しましょう。

解約リスクにご注意ください。学資保険は「途中でやめない」ことを前提に返戻率が設計されています。急な支出で解約すると元本割れとなり、かえって損失が生じることがあります。加入時は、無理なく最後まで払い切れる保険料か、他の貯蓄・生活防衛資金とのバランスは取れているかをよくご確認ください。契約内容や返戻率は商品ごとに異なるため、設計内容は各保険会社・FPにご確認ください。

学資保険 vs 新NISA vs 預貯金|比較

教育資金の準備法は学資保険だけではありません。値動きはあるが増える可能性のある新NISA、安全でいつでも使える預貯金と並べて、それぞれの性格を理解することが、自分に合った選択への近道です。

教育資金づくりの主な選択肢を、性格の違いで整理すると次のようになります。数値はイメージであり、実際の成果は商品・市場・契約条件により異なります。

比較項目 学資保険 新NISA(積立投資) 預貯金
期待できる増え方 低〜中(返戻率は商品・時期で異なる) 中〜高(ただし変動あり) ほぼ増えない
元本の安全性 満期保有なら安定的(元本割れしない商品もある) 元本保証なし・値下がりリスクあり 高い(預金保険の範囲内)
親に万一があったとき 払込免除で資金を確保できる 保障機能なし 保障機能なし
途中で引き出すと 解約で元本割れの可能性 いつでも売却可(時価・非課税枠は戻らない) いつでも引き出せる
インフレへの対応 弱い(固定額が多い) 相対的に強い 弱い
手間・管理 少ない(自動積立) 商品選び・見直しが必要 少ない
向いている人 保障もまとめたい・貯蓄が苦手 長期で増やしたい・リスクを取れる 数年内に使う・確実に置いておきたい

「つみたてNISA(現・新NISA)を代替として使えるか」という質問はFPisにもよく寄せられます。長期であれば増える可能性がある一方、教育費が必要な時期に相場が下がっている可能性も否定できません。使う時期が決まっている教育資金では、投資だけに寄せず、確実に使える預貯金や学資保険と組み合わせるという考え方が現実的です。制度の非課税枠などの最新情報は金融庁(https://www.fsa.go.jp)で確認しましょう。

「増やす部分と守る部分を分けた」

Bさんご家族(30代・子ども2人)は、教育資金を一本化せず役割で分けました。大学入学時に確実に必要な最低ラインは預貯金と学資保険で、それを上回る余力分は新NISAで長期運用。「相場が下がっても、最低限は投資以外で確保してあるので慌てずに済む」と、精神的な安定を得られたそうです。

※ FPisの相談事例をもとにした一例です。投資には元本割れのリスクがあります。

学資保険が向いている家庭・向かない家庭

学資保険に「万人向けの正解」はありません。貯蓄の得意・不得意、親の保障の有無、リスク許容度によって、向くご家庭と、投資や預貯金のほうが合うご家庭に分かれます。ご自身のタイプを確認してみましょう。

向いている家庭

  • 貯蓄が苦手で、自動で強制的に積み立てたい
  • 親に万一があったときの教育資金の保障もまとめて確保したい
  • 値動きのある投資はできるだけ避け、受取額を見える形にしたい
  • 契約を途中でやめず、満期まで払い続けられる家計の見通しがある

向かない家庭・別の手段が合う家庭

  • 自分で積立投資を管理でき、長期の利回りを重視したい
  • すでに親の死亡保障(収入保障保険・定期保険など)を十分確保している
  • 数年以内に使う可能性があり、いつでも引き出せる流動性が必要
  • インフレによる目減りをできるだけ避けたい

親の死亡保障をすでに手厚く準備している場合、学資保険の払込免除機能の価値は相対的に小さくなります。保障の重複が気になる方は、収入保障保険など他の保険とあわせて全体で見直すことをおすすめします。

教育費全体の準備プランの立て方

学資保険を検討する前に、まず「いつ・いくら必要か」という教育費全体を把握することが出発点です。総額を知り、預貯金・学資保険・投資の役割を分けて組み合わせれば、無理のない準備プランが描けます。

教育費は進路によって大きく変わります。下表は代表的なケースの目安であり、地域・学校・年度により変動します。最新の数値は文部科学省の調査などでご確認ください。

進路パターン 幼稚園〜高校の目安 大学(4年間)の目安 特徴
すべて公立+国公立大 約550万円前後 約250万円前後 費用を抑えやすいが大学入学時の一時金は必要
公立中心+私立文系大 約600万円前後 約400万円前後 私立大の学費で負担が増える
私立中心+私立理系大 約1,000万円以上 約550万円前後 早期からの計画的な準備が重要

金額はいずれも一例で、給食費・塾・習い事・仕送りなどにより増減します。特に負担が集中しやすいのが大学入学時です。ここを目標に据え、次の3ステップで準備を組み立てると整理しやすくなります。

  1. ゴールを決める:子どもが18歳になる時点で、いくら用意したいかを決める。
  2. 役割を分ける:確実に必要な分は預貯金・学資保険、余力分は新NISAなどの投資、と目的別に配分する。
  3. 家計とのバランスを取る:生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を確保したうえで、無理のない積立額を設定する。

「まず総額を知ってから決めた」

Cさんご夫婦(20代)は「とりあえず学資保険」と考えていましたが、FPisとの相談で教育費の総額と受取時期を試算。その結果、大学入学時に必要な最低ラインを学資保険と預貯金で固め、残りを新NISAで積み立てる形に整理しました。「保険ありきではなく、必要額から逆算できたのが良かった」と振り返ります。

※ FPisの相談事例をもとにした一例です。個別の設計は各保険会社・FPにご確認ください。

💡 ポイント:学資保険・新NISA・預貯金は、どれか一つが「正解」ではありません。「確実に使う時期があるお金」ほど安全性を重視し、「使うまで時間があるお金」ほどリターンを狙う——この時間軸の考え方が、教育資金づくりの土台になります。

よくある質問(FAQ)

学資保険はどの家庭でも入るべき?
いいえ、すべての家庭に必要とは言えません。貯蓄が苦手で親の保障もまとめたい家庭には向きますが、投資や預貯金で準備するほうが合う家庭もあります。家計や目的に応じて選ぶものです。
返戻率はどれくらいが目安?
返戻率は商品・契約年齢・払込期間・契約時期で大きく異なり、近年は払込元本と同程度の返戻率の商品も少なくありません。数値はあくまで一例で、契約前に各社の設計書でご確認ください。
途中で解約したらどうなる?
満期前に解約すると、解約返戻金が払込総額を下回り元本割れとなることが多いです。加入時は最後まで無理なく払える保険料に設定することが大切です。
新NISAで代わりに準備してもいい?
選択肢の一つです。長期では増える可能性がありますが、元本保証はなく、必要な時期に相場が下がるリスクもあります。投資だけに寄せず、預貯金などと組み合わせる考え方が現実的です。
いつ加入するのが良い?
一般に、子どもが小さいほど払込期間を長く取れ、月々の負担を抑えやすくなります。ただし急いで無理な金額にする必要はなく、家計とのバランスを優先してください。
祖父母が契約者になれる?
多くの商品で祖父母も契約者になれますが、契約者の年齢制限や告知が必要な場合があります。条件は商品ごとに異なるため、各保険会社にご確認ください。
払込免除とはどういう仕組み?
契約者(親など)が死亡・所定の高度障害になった場合、以後の保険料が免除され、祝金・満期金は契約どおり受け取れる仕組みです。保険ならではの機能です。
すでに死亡保険に入っていても必要?
親の死亡保障が十分なら、払込免除の価値は相対的に小さくなります。保障の重複が気になる場合は、収入保障保険など他の保険と全体で見直すとよいでしょう。
受け取ったお金に税金はかかる?
受取方法や契約者・受取人の関係により、一時所得や贈与とみなされる場合があります。金額や状況で扱いが変わるため、詳細は税理士やFPにご確認ください。
結局、我が家はどう決めればいい?
まず教育費の総額と必要時期を把握し、確実に使う分は安全資産、余力分は投資と役割を分けるのが基本です。判断に迷う場合はFPへの相談が有効です。

東京・渋谷のFP事務所FPisが選ばれる理由

FP事務所FPis(エフピス)は、東京都渋谷区に拠点を置く独立系FP事務所です。代表の石田健雄は第一生命に35年勤務し、100世帯超のお客様のお金の課題に向き合ってきた実績を持ちます。FP相談・保険・証券をワンストップで提供します。

石田健雄 FP事務所FPis代表

石田 健雄(いしだ たけお)|FP事務所FPis代表

CFP・1級FP技能士。第一生命に35年間勤務後、2025年4月に独立開業。100世帯超のライフプラン・保険・資産運用・相続をサポート。渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階。対面・オンライン・LINE・電話で対応。

対応エリア:東京都渋谷区周辺・首都圏全域(オンライン可)

日経BP(日経ビジネス Human Capital)に取材掲載

「70歳まで働き続けたい。
だからこそ、今このタイミングで独立するべきだ」

石田は第一生命に35年間勤め、本社所属のFPとして多くのお客様に向き合ってきました。40代で個人向け営業の最前線に立った4年間は「会社人生で最も充実していた」と振り返るほど手応えのある日々でした。

とりわけ印象に残っているのが、ご家族への寄り添いサポートです。複雑な手続きを一緒に進めてさしあげると「本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。「お客様の役に立てる喜び」——その体験が石田の原点です。

2025年3月末に第一生命を退社し、翌4月1日にFPis(エフピス)の看板を掲げました。

📰 出典:「第一生命『黒字リストラ』1000人募集に約2倍応募」(日経BP / Human Capital Online)

FPisが提供できる5つの強み

  • 独立系の中立性:保険会社・証券会社・銀行のいずれにも属さず、お客様の利益を最優先
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  • 初回相談90分無料:伴走サポート1年間も無料

📍 FP事務所FPis(エフピス)
東京都渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階(渋谷駅・宮益坂口から徒歩約5分)
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