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認知症保険は必要か|公的支援と選び方の基本

認知症保険は必要か|公的支援と選び方の基本

高齢化が進むなか、「認知症になったときのお金」への関心が高まっています。テレビや広告で『認知症保険』を目にして、自分や親に必要なのか迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、認知症に備えるときにまず知っておきたい公的な支援と、民間の認知症保険の仕組み・選び方・注意点を整理します。保険ありきではなく、『何にいくら備えるべきか』から考えていきましょう。

石田健雄 FP事務所FPis代表

監修・執筆:石田 健雄(いしだ たけお)|CFP・1級FP技能士/FP事務所FPis代表

CFP1級FP技能士第一生命35年渋谷区

📌 この記事の要点

  1. 認知症の備えは「介護・医療の費用」と「資産が凍結・管理できなくなるリスク」の2つに分けて考えると整理しやすい
  2. まず公的介護保険や高額介護サービス費など、公的な支援でどこまでカバーできるかを確認する
  3. 民間の認知症保険は、診断確定や要介護状態などを条件に一時金・年金を受け取れるタイプが中心
  4. 保険料と受け取れる保障のバランス、告知・引受条件、支払条件を確認することが選び方の要点
  5. 資産凍結対策としては保険だけでなく、家族信託や任意後見・代理人の仕組みも合わせて検討する価値がある
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認知症の備えは「費用」と「資産凍結」に分ける

認知症の備えは、介護・医療の費用面と、本人が資産を管理できなくなる凍結リスクの2つに分けると整理しやすくなります。保険が役立つのは主に費用面で、資産凍結には別の仕組みも必要になります。

「認知症が心配だから保険に入ろう」と考える前に、何に備えたいのかを分けて整理すると、必要なものが見えてきます。認知症にまつわるお金の不安は、大きく2つに分けられます。

  • 費用面:介護サービスや医療にかかるお金。ここは公的介護保険+民間保険で備える領域です。
  • 資産凍結面:判断能力が低下すると、本人名義の預金の引き出しや不動産の売却などが難しくなる問題。ここは保険ではなく、家族信託や後見・代理人の仕組みで備える領域です。

認知症保険が主にカバーするのは費用面です。資産凍結の不安まで保険だけで解決しようとすると、ミスマッチが起きやすい点に注意が必要です。

まず確認したい公的な支援

認知症に備える第一歩は、公的介護保険や高額介護サービス費など公的支援の確認です。要介護認定を受ければ介護サービスの自己負担は原則1〜3割で、負担額には上限も設けられています。

民間保険を検討する前に、公的な支援でどこまでまかなえるかを確認しましょう。認知症は要介護認定の対象にもなり、公的介護保険のサービスを利用できます。

制度 概要
公的介護保険 要介護認定を受けると、介護サービスの自己負担は原則1〜3割
高額介護サービス費 1か月の自己負担額に所得に応じた上限がある
高額医療・高額介護合算制度 1年間の医療と介護の自己負担を合算して上限を超えた分が戻る

公的支援を踏まえたうえで、それでも足りない部分・不安な部分を民間保険で補う、という順番で考えると過不足のない備えになります。

民間の認知症保険の仕組み

民間の認知症保険は、認知症の診断確定や一定の要介護状態などを条件に、一時金や年金を受け取れる商品が中心です。介護保険の特約として付ける形や、単体の商品などタイプが分かれます。

民間の認知症保険は、商品によって内容が異なりますが、代表的な仕組みは次のとおりです。

  • 一時金タイプ:認知症と診断確定された場合などに、まとまった一時金を受け取れる
  • 年金タイプ:所定の状態が続く間、年金形式で受け取れる
  • 特約タイプ:医療保険や介護保険に特約として付加する

支払いの条件は商品ごとに細かく定められており、「所定の認知症と診断され、その状態が一定期間続いた場合」など、受け取れる条件をよく確認することが大切です。同じ「認知症保険」でも、給付のハードルは商品ごとに差があります。

認知症保険の選び方と確認ポイント

認知症保険を選ぶときは、保険料と受け取れる保障のバランス、支払条件の厳しさ、告知や引受の条件を確認することが要点です。加入時の年齢や健康状態によって条件が変わる点にも注意します。

認知症保険を検討する際は、次のポイントを確認しましょう。

  1. 保険料と保障のバランス:払い込む保険料の総額に対し、受け取れる保障が見合っているか
  2. 支払条件:どういう状態になれば給付されるか、条件は厳しすぎないか
  3. 告知・引受条件:加入時の年齢・健康状態でどこまで入れるか
  4. 他の保険との重複:すでに加入している介護保険・医療保険と保障が重なっていないか

高齢での加入は保険料が高くなりやすく、健康状態によっては加入が難しい場合もあります。すでにある保障と重ねすぎないよう、全体のバランスを見て判断しましょう。

資産凍結には保険以外の備えも

認知症で判断能力が低下すると預金の引き出しや不動産の売却が難しくなります。この資産凍結リスクには、家族信託・任意後見・予約型代理人など、保険とは別の仕組みで備えることが有効です。

認知症で心配なお金の問題のうち、資産凍結は保険では解決しにくい領域です。判断能力が低下すると、本人名義の預金の引き出しや、実家の売却などがスムーズにできなくなることがあります。これに備える主な手段は次のとおりです。

  • 家族信託:元気なうちに、財産の管理を信頼できる家族に託しておく仕組み
  • 任意後見:判断能力が低下したときに備え、あらかじめ後見人を決めておく
  • 予約型代理人・代理特約:金融機関のサービスで、代理人を事前に指定しておく

これらは早く準備するほど選択肢が広がります。費用面は保険、資産凍結面は信託・後見などと役割を分けて備えるのが、認知症対策の全体像です。詳しい制度設計は司法書士・弁護士やFPに相談すると安心です。

事例で見る認知症への備え

事例を通じて、公的支援・民間保険・資産凍結対策をどう組み合わせるかを確認します。保険ありきではなく、公的支援を土台に不足分を補い、資産管理は別途整える形が現実的です。

Iさん(68歳)|公的支援を土台に不足を保険で

公的介護保険で介護サービスの大半をまかない、それでも不安な当面の出費に備えて、無理のない範囲で一時金タイプの認知症保険を検討しました。

Jさん(72歳)|資産凍結が心配

一人暮らしで、判断能力が低下したときの預金や実家が心配。保険よりも先に、金融機関の代理人サービスと家族信託を専門家と検討しました。

Kさん(55歳・親のために)

親(85歳)の認知症に備え、まず親の資産・年金を把握。介護費用は親の資産でまかなう方針とし、資産凍結対策を家族で早めに準備しました。

いずれも、保険だけに頼らず、公的支援と資産管理を組み合わせている点が共通しています。

よくある質問(FAQ)

認知症保険には入った方がいいですか?
一律に必要とは言えません。まず公的介護保険などでどこまでまかなえるかを確認し、それでも不足する部分を補う目的で検討するのが過不足のない考え方です。
公的介護保険と民間の認知症保険はどう違いますか?
公的介護保険は要介護認定を受けて介護サービスを利用できる公的制度です。民間の認知症保険は診断確定などを条件に一時金や年金を受け取れる商品で、公的支援を補う役割です。
認知症保険はいつ入るのがいいですか?
高齢になるほど保険料は高くなりやすく、健康状態によっては加入が難しくなることもあります。検討するなら早めに情報を集め、他の保障との重複も確認しましょう。
認知症になると預金は引き出せなくなりますか?
判断能力が低下すると、本人名義の預金の引き出しや不動産の売却が難しくなることがあります。家族信託や代理人サービスなどで、元気なうちに備えておくと安心です。
すでに介護保険に入っていても認知症保険は必要ですか?
保障が重複している可能性があります。まず今の保障内容を確認し、認知症に関する保障が十分かを見てから、追加の要否を判断することをお勧めします。
認知症保険の給付を受ける条件は厳しいですか?
商品によって異なります。「所定の認知症と診断され、その状態が一定期間続いた場合」など条件が定められているため、加入前に支払条件をよく確認することが大切です。
家族信託と任意後見はどう違いますか?
家族信託は元気なうちに財産管理を家族に託す仕組み、任意後見は判断能力が低下したときに備え後見人を決めておく制度です。目的に応じて使い分け・併用します。
親のために子が認知症保険をかけられますか?
契約者・被保険者の関係や告知など条件があります。まずは親の資産・年金を把握し、費用を誰がどうまかなうかを整理してから検討するとよいでしょう。
認知症の介護費用はどのくらいかかりますか?
要介護度や在宅か施設かで大きく変わります。公的介護保険で自己負担は原則1〜3割ですが、期間が長引くと総額は膨らむため、備えの計画が役立ちます。
認知症の備えは何から始めればいいですか?
まず公的支援でどこまでカバーできるかを確認し、費用面の不足を保険で、資産凍結面を信託・後見などで補う、と役割を分けて考えると整理しやすくなります。

東京・渋谷のFP事務所FPisが選ばれる理由

FP事務所FPis(エフピス)は、東京都渋谷区に拠点を置く独立系FP事務所です。代表の石田健雄は第一生命に35年勤務し、100世帯超のお客様のお金の課題に向き合ってきた実績を持ちます。FP相談・保険・証券をワンストップで提供します。

石田健雄 FP事務所FPis代表

石田 健雄(いしだ たけお)|FP事務所FPis代表

CFP・1級FP技能士。第一生命に35年間勤務後、2025年4月に独立開業。100世帯超のライフプラン・保険・資産運用・相続をサポート。渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階。対面・オンライン・LINE・電話で対応。

対応エリア:東京都渋谷区周辺・首都圏全域(オンライン可)

日経BP(日経ビジネス Human Capital)に取材掲載

「70歳まで働き続けたい。
だからこそ、今このタイミングで独立するべきだ」

石田は第一生命に35年間勤め、本社所属のFPとして多くのお客様に向き合ってきました。40代で個人向け営業の最前線に立った4年間は「会社人生で最も充実していた」と振り返るほど手応えのある日々でした。

とりわけ印象に残っているのが、ご家族への寄り添いサポートです。複雑な手続きを一緒に進めてさしあげると「本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。「お客様の役に立てる喜び」——その体験が石田の原点です。

2025年3月末に第一生命を退社し、翌4月1日にFPis(エフピス)の看板を掲げました。

📰 出典:「第一生命『黒字リストラ』1000人募集に約2倍応募」(日経BP / Human Capital Online)

FPisが提供できる5つの強み

  • 独立系の中立性:保険会社・証券会社・銀行のいずれにも属さず、お客様の利益を最優先
  • ワンストップ対応:FP相談・証券・保険を一貫サポート
  • 伴走型の継続サポート:年1回以上のフォローアップで継続的に見直し
  • 専門家ネットワーク:税理士・弁護士・司法書士・不動産コンサルタントとの連携体制
  • 初回相談90分無料:伴走サポート1年間も無料

📍 FP事務所FPis(エフピス)
東京都渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階(渋谷駅・宮益坂口から徒歩約5分)
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お金の不安を、ひとりで抱え込まないでください

FP事務所FPisでは、初回90分の相談を無料で承っています。ライフプラン・資産運用・年金・保険・相続まで、あなたの状況に合わせて中立の立場でご一緒に考えます。

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