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就業不能保険・所得補償保険は必要?働けないときの収入の備えをFPが解説

就業不能保険・所得補償保険は必要?働けないときの収入の備えをFPが解説

病気やケガで入院しても、医療費は高額療養費制度である程度カバーできます。けれど「働けない間の生活費」は誰も肩代わりしてくれません。住宅ローン、教育費、日々の暮らし——収入が止まっても支出は続きます。この「働けないリスク」に備えるのが就業不能保険所得補償保険です。この記事では、両者の違い、公的保障でどこまで足りるか、そして本当に必要な人・そうでない人の判断軸を、東京・渋谷のFP事務所FPisが整理します。

石田健雄 FP事務所FPis代表

監修:石田 健雄(CFP・1級FP技能士)

保険就業不能家計の備え

📌 この記事の要点

  1. 就業不能保険・所得補償保険は、病気やケガで長期間働けなくなったときの「収入の減少」を毎月の給付金で補う保険です。
  2. 会社員には傷病手当金(給与の約2/3を最長1年6か月)がありますが、自営業・フリーランスにはこの公的保障がありません。
  3. 就業不能保険は保険会社の生命保険系で保障が長期(数十年)、所得補償保険は損害保険系で1〜2年など短期が中心、という違いがあります。
  4. 必要性が高いのは、貯蓄が少ない・住宅ローンや教育費を抱える・自営業で公的保障が薄い人です。
  5. 給付の条件(就業不能の定義・支払対象外期間・精神疾患の扱い)は商品差が大きいため、契約前の確認が重要です。
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働けなくなるリスクと家計への影響

働けなくなるリスクとは、病気やケガで長期間就労できず収入が途絶える一方、生活費や住宅ローンなどの支出は続く状態を指します。医療費は公的制度で抑えられても、収入減そのものは公的保障だけでは埋めきれないことがあります。

「万一」というと死亡を思い浮かべがちですが、実際には「死なないけれど働けない」期間の家計インパクトの方が見落とされがちです。長期療養が必要になると、次のような支出が同時にのしかかります。

  • 毎月の生活費(食費・光熱費・通信費など)
  • 住宅ローンや家賃
  • 子どもの教育費
  • 治療費・通院交通費など療養に伴う出費

収入が止まっても、これらは待ってくれません。貯蓄だけで数か月〜数年を乗り切れるかどうかが、備えの必要性を測る出発点になります。

まず知るべき公的保障|傷病手当金と障害年金

会社員は病気やケガで働けないとき、健康保険から傷病手当金(標準報酬日額の約2/3)を最長1年6か月受け取れます。一定以上の障害が残れば障害年金の対象にもなります。まず公的保障で足りない部分を把握することが、保険選びの第一歩です。

民間保険を検討する前に、公的保障を確認しましょう。主なものは次の2つです。

制度 内容 対象
傷病手当金 働けない間、標準報酬日額の約2/3を最長1年6か月支給 健康保険の被保険者(会社員など)。国民健康保険には原則なし
障害年金 一定以上の障害が残ったとき、障害基礎年金・障害厚生年金を支給 要件を満たす公的年金加入者

⚠️ 自営業・フリーランスは要注意:国民健康保険には傷病手当金が原則ありません。つまり「働けない=即収入ゼロ」になりやすく、民間保険で備える必要性が会社員より高くなります。

就業不能保険と所得補償保険の違い

就業不能保険は生命保険会社が扱い保障期間が長期(60歳・65歳までなど)、所得補償保険は損害保険会社が扱い保障期間が1〜2年など短期が中心です。長期の収入途絶に備えるなら前者、短中期の休業に備えるなら後者が向きます。

名前が似ていますが、扱う会社と保障の長さが異なります。

比較項目 就業不能保険 所得補償保険
取扱い 生命保険会社 損害保険会社
保障期間 長期(60歳・65歳まで等) 短期(1〜2年が中心)
主な用途 長期療養による収入途絶 比較的短い休業の収入減
給付 毎月一定額を継続して受け取る形が中心 休業期間に応じて受け取る形が中心

「長く働けない事態」に備えたいのか、「数か月〜1年程度の休業」に備えたいのかで選ぶ方向性が変わります。両方の性格を組み合わせるケースもあります。

就業不能保険が必要な人・不要な人

必要性が高いのは、貯蓄が少ない、住宅ローンや教育費など固定支出が大きい、自営業で傷病手当金がない人です。反対に、十分な貯蓄があり固定支出が小さい人や、手厚い団体保障がある人は優先度が下がります。

必要性が高い人

  • 生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)が十分でない
  • 住宅ローンや教育費など、止められない固定支出が大きい
  • 自営業・フリーランスで傷病手当金がない
  • 共働きでなく、収入の柱が一人に集中している

優先度が下がる人

  • 数年分の生活費をまかなえる貯蓄がある
  • 住宅ローンがなく固定支出が小さい
  • 勤務先の団体保障(団体長期障害所得補償=GLTDなど)が手厚い

💡 考え方:保険は「貯蓄で埋められない部分」を補うもの。まず公的保障と貯蓄で何か月耐えられるかを試算し、足りない期間・金額だけを保険で埋めるのが無駄のない設計です。

選び方の注意点|給付条件を必ず確認

就業不能保険は「就業不能の定義」「支払対象外期間(免責)」「精神疾患の扱い」「給付が減る条件」で商品差が大きい保険です。給付金額の大きさだけでなく、どんな状態で・いつから・いくら受け取れるかを契約前に必ず確認しましょう。

就業不能保険は「入れば安心」ではなく、条件次第で受け取れる場面が大きく変わります。最低限チェックしたいのは次の点です。

  • 就業不能の定義:入院・在宅療養が対象か、障害等級が要件か。会社の業務ができない状態を含むか
  • 支払対象外期間(免責期間):働けなくなってから給付開始までの待機期間(60日・180日など)
  • 精神疾患の扱い:うつ病など精神疾患が対象か、支払上限があるか
  • 給付逓減の有無:一定期間後に給付が減る「ハーフタイプ」などの条件
  • 保険期間と保険料:いつまで保障が必要か。掛け捨てで保険料を抑えるか

Bさん(自営業・40代)のケースでは、貯蓄が生活費の3か月分にとどまっていたため、免責期間の短いタイプを選び、毎月の給付が長く続く設計にしました。一方Cさん(会社員・団体保障あり)は、公的保障と合わせて不足する分だけを小さく上乗せしています。同じ「就業不能への備え」でも、公的保障と貯蓄の状況で最適解は変わります。

よくある3つの誤解

就業不能保険は「医療保険があれば不要」「若いから関係ない」「入ればどんな状態でも払われる」と誤解されがちですが、いずれも正確ではありません。カバーする対象と給付条件を正しく理解することが大切です。

誤解1:医療保険に入っていれば十分

医療保険は主に治療費に備えるもの。働けない間の生活費を継続して補う仕組みは別に考える必要があります。

誤解2:若いから就業不能は関係ない

働けなくなる原因は高齢者特有ではありません。現役世代でも長期療養が必要になることはあり、収入の柱であるほど影響は大きくなります。

誤解3:入ればどんな状態でも給付される

給付には就業不能の定義や免責期間などの条件があります。条件を満たさないと受け取れないため、契約前の確認が欠かせません。

就業不能保険・所得補償保険のよくある質問

就業不能保険と所得補償保険はどう違いますか?
就業不能保険は生命保険会社が扱い保障が長期、所得補償保険は損害保険会社が扱い保障が1〜2年など短期が中心です。備えたい期間の長さで選び分けます。
会社員でも就業不能保険は必要ですか?
傷病手当金があるため優先度は自営業より下がりますが、住宅ローンや教育費が大きい場合は不足分の備えとして検討する価値があります。
自営業に就業不能保険は必要ですか?
国民健康保険には傷病手当金が原則ないため、必要性は会社員より高い傾向です。働けない期間の生活費を貯蓄で賄えるかで判断します。
免責期間とは何ですか?
働けなくなってから給付が始まるまでの待機期間です。60日・180日など商品で異なり、短いほど早く受け取れます。
うつ病など精神疾患は対象になりますか?
商品によって扱いが異なります。対象外だったり給付に上限がある場合があるため、契約前に必ず確認しましょう。
医療保険があれば就業不能保険は不要ですか?
医療保険は治療費への備えが中心です。働けない間の生活費を継続して補う目的は別のため、役割が異なります。
いくらの給付額に設定すればよいですか?
毎月の固定支出から公的保障と貯蓄で賄える分を引き、不足する金額を目安にします。過不足のない設定が無駄を防ぎます。
保険料の相場はどのくらいですか?
年齢・給付額・保障期間・免責期間で変わります。掛け捨て型は比較的抑えられますが、条件で差が大きいため見積り比較が有効です。
団体保障があれば個人で入る必要はありませんか?
勤務先のGLTD等が手厚ければ優先度は下がります。保障内容と期間を確認し、不足分だけ個人で補うのが効率的です。
就業不能保険の保険料は生命保険料控除の対象ですか?
要件を満たせば生命保険料控除の対象になる場合があります。詳細は商品と税制により異なるため、税理士へのご相談をおすすめします。

東京・渋谷のFP事務所FPisが選ばれる理由

FP事務所FPis(エフピス)は、東京都渋谷区に拠点を置く独立系FP事務所です。代表の石田健雄は第一生命に35年勤務し、100世帯超のお客様のお金の課題に向き合ってきた実績を持ちます。FP相談・保険・証券をワンストップで提供します。

石田健雄 FP事務所FPis代表

石田 健雄(いしだ たけお)|FP事務所FPis代表

CFP・1級FP技能士。第一生命に35年間勤務後、2025年4月に独立開業。100世帯超のライフプラン・保険・資産運用・相続をサポート。渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階。対面・オンライン・LINE・電話で対応。

対応エリア:東京都渋谷区周辺・首都圏全域(オンライン可)

日経BP(日経ビジネス Human Capital)に取材掲載

「70歳まで働き続けたい。
だからこそ、今このタイミングで独立するべきだ」

石田は第一生命に35年間勤め、本社所属のFPとして多くのお客様に向き合ってきました。40代で個人向け営業の最前線に立った4年間は「会社人生で最も充実していた」と振り返るほど手応えのある日々でした。

とりわけ印象に残っているのが、ご家族への寄り添いサポートです。複雑な手続きを一緒に進めてさしあげると「本当に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。「お客様の役に立てる喜び」——その体験が石田の原点です。

2025年3月末に第一生命を退社し、翌4月1日にFPis(エフピス)の看板を掲げました。

📰 出典:「第一生命『黒字リストラ』1000人募集に約2倍応募」(日経BP / Human Capital Online)

FPisが提供できる5つの強み

  • 独立系の中立性:保険会社・証券会社・銀行のいずれにも属さず、お客様の利益を最優先
  • ワンストップ対応:FP相談・証券・保険を一貫サポート
  • 伴走型の継続サポート:年1回以上のフォローアップで継続的に見直し
  • 専門家ネットワーク:税理士・弁護士・司法書士・不動産コンサルタントとの連携体制
  • 初回相談90分無料:伴走サポート1年間も無料

📍 FP事務所FPis(エフピス)
東京都渋谷区渋谷2-19-19 ワコー宮益坂ビル5階(渋谷駅・宮益坂口から徒歩約5分)
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